表情豊かな彼らが好き

あの後（注1）私は奇跡というものを信じる様になった。

注1：5/17付の日記「KI・SE・KI」参照

あれは序章に過ぎない、そんな思いを胸に今日まで過ごしていた。

そして遂にそれを公に証明出来るチャンスが訪れた。
今日は社内一斉健康診断の日であった。
先日の測定はあくまで非公式記録であり、今回でそれが公式記録となりうるのである。

先に量った体重はトレーニングのためかベストに近かった。

いよいよ身長測定である。

測り終え、頂いた用紙を見たところ



150.0 cm（昨年比±0 cm）



こうして奇跡は幻となった。

しかしながら後から診断を受けた派遣の方がこう言っていた。
「私も0.5 cm縮んだ」
これは終焉とは言い切れないかもしれない。
唯一の光がそれであった。

第一章

～完～